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凸版印刷、機能性フィルムの生産能力を拡大

2010年11月8日 (月)

拠点・施設凸版印刷は5日、バリアフィルムや太陽電池部材など機能性フィルムを製造している深谷工場(埼玉県深谷市)を増床し、生産能力の拡大を図ると発表した。

 

今回の増床では、各種バリアフィルム、太陽電池部材の生産ラインを導入し、太陽電池バックシートの生産能力を約2.5倍に引き上げるなど、機能性フィルムの生産能力を拡大し、生活環境分野や環境エネルギー分野での事業拡大を図る。

 

最終製品の品質保持向上へ向けた包装・部品材料として、各種バリアフィルムや太陽電池バックシートなど機能性フィルムのニーズが海外市場を中心に高まり、太陽電池市場は、国内では環境意識への高まり、経済産業省が推進している「余剰電力買取制度」など補助金の導入により急速に普及が進んでいる。海外でもドイツやアメリカなど欧米を中心に市場が拡大しており、今後、アジア市場の拡大も期待されている。これらの需要に対応するため、太陽電池メーカー各社は増産を進めており、バックシートや封止材フィルムなど太陽電池に関連する部材に対する需要も拡大している。
今回の増強により、「GLフィルム」の生産能力の強化を図るほか、ハイバリア性を追求した新フィルムなど、ニーズに合わせた機能を持つフィルムを製造する。また、太陽電池バックシートの生産能力を強化。太陽電池封止材フィルムの生産設備を新たに導入し、環境エネルギー分野での事業拡大を図る。

 

■深谷工場の概要
所在地:埼玉県深谷市本田1158
敷地面積:16万6233平方メートル
延床面積:約2万8292平方メートル、増床分は約2万680平方メートル
着工:2010年11月
完成:2011年3月
製造品目:各種バリアフィルム、太陽電池バックシート、封止材フィルム
投資額:約50億円