M&A大王製紙は26日、北越コーポレーションの私有鉄道コンテナを利用した輸送テストを実施したと発表した。この輸送テストは、愛媛県四国中央市の大王製紙三島工場で生産された製品を新潟県新潟市へ輸送するもので、環境負荷の少ない鉄道輸送の効率化を目指したもの。両社は2024年5月15日に戦略的業務提携基本契約を締結し、製品物流や原材料購買、生産技術に関する協業を進めている。今後、大王製紙の物流子会社であるダイオーロジスティクスのトラックを利用したラウンド輸送も予定しており、物流効率化とCO2排出量削減を図る計画である。

▲北越コーポレーション私有コンテナに大王製紙製品を積み込む様子(出所:大王製紙)
テスト輸送は、北越コーポレーションが新潟工場で生産した製品を関西圏へ供給するための私有鉄道コンテナを活用して行われた。これにより、大王製紙の製品を新潟エリアへ輸送し、環境に優しい鉄道輸送の利用を促進する狙いがある。今後も両社は、製品物流の協議を進め、トラックを利用した製品輸送や物流倉庫の相互活用についても検討を重ねていく方針である。
物流効率化に関する具体的な取り組みとして、大型物流センターの稼働や中継輸送の実証実験、サントリーグループとの共同輸送、新たな輸送スキームの導入などが挙げられる。これにより、物流の効率化と従事者の働き方改革を推進し、持続可能な物流体制を構築することを目指している。
このテスト輸送の結果を踏まえ、今後の本格的な輸送開始に向けた検討が行われる予定であり、持続可能な物流体制の実現に向けた取り組みが一層進められることが期待されている。
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