調査・データ9月17日にサイバー攻撃によるシステム障害が発生したことを公表した関通(兵庫県尼崎市)はこのほど、調査結果と今後の対応について公表した。
同社によると、システム障害は、何者かが外部ネットワークとの接続口から複数のサーバーに侵入し、暗号化を行ったことで起きた。サーバーはランサムウエアに感染していた。
同社はクラウド型の在庫管理システムの運用を行っており、大手企業を含め多くの企業がEC(電子商取引)の受注や配送を委託しているため、さらなる被害の拡大を防ぐため、取引先と外部とのネットワークを遮断。このため、利用企業の入出庫処理の停止や遅延が発生した。
また、被害を受けたサーバーの一部には、個人情報が保管されていたため、個人情報保護委員会へ漏洩の可能性がある事案として第1報を入れた。今のところ、個人情報の漏洩は確認されていないが、引き続き監視を続け、保有する個人情報の漏洩が判明した場合には、速やかに報告するとしている。
また、業務復旧に向けて、被害を受けた環境とは別に新たな環境を構築。新環境には常時監視する仕組みの導入など、今後の被害を防ぐための措置を講じた。新たな環境については、外部のセキュリティー専門業者によるセキュリティーの確認を行った上で、順次、復旧をして業務再開を進めていく。
今後、より高度な情報セキュリティー対策の実現を目指し、引き続き対応を進めるとともに、情報セキュリティーに関する社員教育と意識向上を徹底し、委託先とも再発防止策の共有を図るとしている。
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