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日本通運、苫小牧に「危険物ロジパーク」開設

2025年7月4日 (金)

拠点・施設NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は4日、グループ会社の日本通運が、多温度帯管理機能を備えた危険物用物流拠点「NX苫小牧危険物ロジパーク」(北海道苫小牧市)の稼働を開始したと発表した。

▲「NX苫小牧危険物ロジパーク」(出所:日本通運)

日通は半導体産業の集積が進む北海道エリアで、原材料や製品の安定供給と効率的な輸送を実現するため、最新の危険物倉庫を新設。苫小牧市は苫小牧港や新千歳空港を擁し、鉄道や高速道路による交通アクセスの強みを持つ。積雪量が少ない地理的特性もあり、物流拠点として高い利便性を発揮している。

同社はNX苫小牧危険物ロジパークに、定温危険物倉庫と多温度帯危険物倉庫(建設中)の2棟を設ける。今後は高圧ガス倉庫2棟の建設とコンテナヤードの拡充も計画。それぞれ消防法と高圧ガス保安法などの法令を順守した安全対策を講じている。これらの施設で半導体製造工程に不可欠な化学品や高圧ガスを適切な環境下で保管・管理し、先端産業向け原材料の物流需要に応える。定温危険物倉庫は稼働中で、多温度帯危険物倉庫は8月、高圧ガス危険物倉庫2棟は12月の稼働を予定している。

苫小牧港には、同社グループの内航船「ひまわり」が就航中だ。この体制により国内外からの危険物や高圧ガスの大量輸送にも柔軟に対応し、北海道エリアのサプライチェーン強化に寄与する。2024年8月に恵庭市で稼働を始めた新倉庫「NX-TECT Hokkaido」との連携により、北海道内外の先端産業物流拠点としての機能も期待できる。

日本通運は定温危険物倉庫の完成を記念して、6月27日に落成式を実施。同社の杉山千尋副社長ら関係者が出席し、新たな物流センターの完成と地域経済への貢献への期待を示した。

落成式の様子、右から3番目が日本通運副社長の杉山千尋氏(出所:日本通運)

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