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危険物倉庫で実績多数、短工期・低コスト・高品質のyess建築

横河システム建築、倉庫の悩みに工期・価格で対応

2024年10月10日 (木)

ロジスティクス建築業界では、人手不足など社会構造の変化への対応として、柱や壁などの部材を規格化し、設計から施工までの建築生産プロセスをシステム化した「システム建築」の採用が進んでいる。建設するうえで想定される検討事項や仕様をあらかじめ標準化するシステム建築は、短工期・低コストでの建築を実現し、材料費や作業費、工程にかかる時間の無駄を削減した建築工法と言えるだろう。

▲執行役員兼営業本部長の合川聖二郎氏

なかでも、横河システム建築(千葉県船橋市)は、「yess(イエス)建築」(Yokogawa Engineered Structure System)のブランド名で国内のシステム建築分野をけん引するリーダー企業であり、全国で1万1000棟を超えるyess建築の実績を誇る。

「特に、倉庫はもっとも得意とする分野」と語るのは、同社の執行役員で営業本部長の合川聖二郎氏である。同社独自のyess建築が、物流業界の課題解決にも必ず貢献すると語る。

短納期・短工期・低コストで倉庫建築に貢献するyess建築

yess建築の特長は、国内唯一のシステム建築専用工場を保有し、独自の部材を国内2か所の自社工場で製造、保管する体制を整えていること。主材に高張力鋼を用いて鉄骨量を大幅に削減したフレームによる軽量化と低コスト化、豊富な部材ストックと工程のシステム化により、短納期・短工期で、高品質の資材の安定供給と建築を実現する。

▲横河システム建築茂原工場

「独自のフレームシステムによる構造設計と軽量化は、無柱の大空間を建築することも可能など、倉庫利用に最適な工法。これまで手がけた物件の4割以上、毎年200棟前後の倉庫建築を受注している」(合川氏)と言い、倉庫建築の実績を重ねて高い信頼を獲得してきた。

また、全国に1300社を超える販売施工店(ビルダー)網を構築し、地域ごとのニーズに根差した現場目線の開発もyess建築の特長である。「私たちの協力ビルダーは、主に地域の中小規模の事業者。それだけに、地場の需要に的確に対応したきめ細かい提案として、yess建築が活用されている。地域で積み上げた実績が、口コミでの評価を高めるケースも多い」(合川氏)と言う。建築工法をシステム化しながらも、独自の生産システムによって1ミリ単位での要望にも対応できるなど、柔軟な自由設計も強みである。

▲「yess建築」を構築する4つのシステム(クリックで拡大)

危険物倉庫は、yess建築が活きる領域

特に、倉庫領域で需要の高まりが顕在化しているのが「危険物倉庫」である。コロナ禍でのアルコール製品保管などの需要増、さらにリチウムイオン蓄電池などの増加で、危険物の保管ニーズは高まりながら、その特殊性やコスト、さらには必要とするタイミングで利用できることにない状況などが、危険物倉庫の建築を躊躇(ちゅうちょ)させ、供給が進まない要因となっている。

▲営業本部東京営業部長の篠原建太郎氏

「危険物倉庫に関する見積もり問い合わせは、それまで年間4、50件程度だったのが、2021年以降は100件程度に倍増している」と、営業本部東京営業部長の篠原建太郎氏も、需要の高まりを実感している。建築資材の高騰などの影響は避けられない状況としながらも、同社独自の生産システムやストックの確保により、コスト上昇や納期の長期化などの大きなリスクを低減できることが同社の強みであり、「1000平方メートル規模の危険物倉庫は、yess建築によるメリットが大きく私たちのメインターゲットとなる領域。専門的な知見も豊富に蓄積しており、危険物の保管で困っているという事業者には、まずyess建築という課題対応方法があることを知ってもらいたい」(篠原氏)

▲横河システム建築が施工した危険物倉庫。間口の大開口は防熱扉の仕様

鋼材を得意分野として標準部材をラインアップする同社だが、危険物倉庫に求められる耐火機能を備える外壁素材など、多様なニーズにも迅速に対応できる体制整備を進めている。合川氏は、「外壁素材を外部から別途調達するなど、私たちにオーダーすれば、施主のニーズに対応した施設をワンストップで用意できる機能を強化していく。そのための自社工場の設備や管理面の投資や、より有効な建築構造の見直し、施工マニュアルの整備などでの進化も重ねながら、安定した施設供給による物流機能の維持を後押しできればと考えている」と、システム建築のリーダー企業として、物流課題にも先陣を切って対応していく決意を示した。

「yess建築」サービスページ