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神戸製鋼、USスチールとの合弁CALが稼働

2013年5月14日 (火)
営業運転を開始したCALの外観

営業運転を開始したCALの外観

拠点・施設神戸製鋼所は14日、米国USスチールと合弁で運営している自動車用冷延ハイテンの米国製造拠点「プロテックコーティング社」(オハイオ州リープシック市)が、年産50万ショートトンの能力を持つ自動車用冷延ハイテンの連続焼鈍設備(CAL)の建設工事を完了し、このほど営業運転を開始したと発表した。

1993年に操業を開始したプロテック社は現在、自動車メーカー各社に自動車用溶融亜鉛めっきハイテンを供給し、車体下部を中心とした車体軽量化に寄与しており、年間100万ショートトンの自動車用高級鋼板を生産する世界最大級の供給拠点となっている。

新たに営業運転を開始した連続焼鈍設備はウォータークエンチ(WQ水焼入れ)装置に加え、超高速ガスジェット(GJ)冷却装置も併設した最新鋭の連続焼鈍設備で、自動車分野で採用されている多様な冷延ハイテンを製造できるほか、加工性を飛躍的に向上させた次世代製品も対応可能となっており、引張強度590Mpa以上のハイテンを中心に製造していく。

今後は780MPaや980Mpa以上の超ハイテンの生産も視野に入れる。

■連続焼鈍設備の概要
総投資額:4億米ドル
生産能力:年間約50万ショートトン
主要製品:自動車用冷延ハイテン(引張強度590MPa以上)
原板供給:USSの各製鉄所から