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西濃運輸と日野自動車、小型EVトラックで集配検証

2013年5月21日 (火)
実証運行に使用する小型EVトラック

実証運行に使用する小型EVトラック

環境・CSR西濃運輸と日野自動車は21日、電動小型トラックを実際の集配業務に使用する実証運行を開始すると発表した。西濃運輸深川支店(東京都江東区)で今月下旬から1台を導入して実施する。

使用するEVトラックは、日野が開発した1トン積みの超低床車にドライバンを架装したもので、西濃運輸の「カンガルー便」で運用できるようにした。

今後1年かけて実証運行を行い、集配業務への適応性や実用性を検証し、商品化に向けた改良に役立てる。西濃運輸の拠点に急速充電器を設置し、高い頻度で急速充電を行いながら運行する運用方法についても検証する。

日野は商用車の電動化について「現時点の電池性能を踏まえ、計量で近距離用との車両であれば実用的な車両を提供できる」と考え、2011年開催の東京モーターショーに超低床荷台のコンセプトカーを出展。既に実用可能な車両を完成させる段階まで開発を進めている。

今回の実証運行車両は、コンパクトな電気モーターをキャブ下に搭載した前輪駆動で、バッテリーを荷台床下に搭載。これにより、荷台の床面地上高を440ミリまで低くできるようになり、超低床荷台を実現した。

これにより、荷台内寸高1800ミリを確保した上で車両全高を2300ミリ以下に抑えることができるようになり、立体駐車料への進入も可能とした。

同社は「超低床荷台は集配先の積み降ろし作業を効率化できるだけでなく、ドライバーの疲労軽減にも効果があると考えている」としている。