ロジスティクス本誌編集部の記者たちが、2026年2月前半に注目した物流ニュースを取り上げ、その背景や今後の影響について座談会形式で語り合いました。記事本文だけでは伝えきれない現場の空気感や取材の視点を、読者と共有するのが狙いです。
顧客の成功が誇り、仏EXOTECが世界戦略強化
記者A「フランスのエグゾテックについて取材したけれど、この10年での成長スピードが凄まじいね。2025年の売上が530億円(3億4000万ドル)で、もはや単なるロボット部品メーカーではなく『総合物流デザイナー』としての立ち位置を確立している」
記者B「ロボット単体だと価格競争に巻き込まれてしまう、という危機感が背景にあるようだね。ソリューションの範囲も、倉庫の無人化からスーパーのドライブスルー型ピックアップまで広げていて、ハードと周辺ソフトをセットで提供する『総合設備受託』という形を取っている」
記者C「日本でも大手衣料企業や大手家電量販店と契約しているけれど、注目すべきは組織運営の透明性。フランス、日本、韓国を毎週オンラインで繋いで、ネガティブな情報ほど即座に共有する『報連相』を徹底しているそうだ」
記者B「面白いのは、不動産デベロッパーがマテハン込みで倉庫をサブスク提供する動きと似てきている点。エグゾテックのようなプレイヤーが物流業務の『本丸』に踏み込むことで、従来の3PLや物流会社にとっては強力な競合になる可能性がある。一方で、荷主の業務改革から収益設計まで関与する『外部CLO』的な役割への期待も高まっているね」
ラストマイル自家用有償運送、時間単位運用容認へ
記者C「ラストマイルの白ナンバー有償運送が時間単位で容認されるニュースが出たね。4月の施行に向けて動き出しているけれど、これはまさに物流版のライドシェアといった趣だ」
記者A「地方では配送弱者の補完、都市部ではプラットフォーム連携による分散配送という、二つの大きな流れが想定されている。2030年に向けて人手不足が深刻化するなか、制度的なイノベーションとして前向きに評価する声が多い」
記者C「都市部と地方では事情の差はあるけれど、実証を重ねつつ制度の整備をどんどん進めるべきだよね」
記者B「ただ、現場の懸念はやはり『安全』だよね。車両と人の組み合わせでいくつかパターンがあるけれど、未経験者に対する短時間で効果的な安全研修の義務化は避けられない」
記者C「最近は置き配が普及して業務の難易度は下がっているけれど、車両は一歩間違えれば凶器になる。トラック運送業界では白ナンバーの規制を強化する流れがあるなかで、軽貨物や一般車だけ特例で緩めていいのか、という規制の整合性についても議論が続きそうだ」
米国で外国人ドライバーの商用免許取得を厳格化
記者B「外国人ドライバーの活用も大きなテーマだ。日経新聞でも連載が始まったけれど、現場では『外免切替』のハードルの高さが議論になっている」
記者C「人手不足だからといって審査を甘くするのではなく、安全最優先で日本の免許を一から取得させるべきだという意見は根強いね。米国の商用免許(CDL)制度のような厳格なプロセスを参考にしつつ、実地試験での適性確認を重視する動きがある」
記者A「性善説に基づいた書類審査中心だったヨーロッパなども、状況が変わってきているようだ。この辺りは、日本でも共通の課題を抱えているよね」
記者B「テレビのドキュメンタリー番組などでも特集されているけれど、ドライバー人材の確保と現場の安全をどう両立させるか。感情的な議論に流されず、法規とモラルの両面から実証を積み重ねていく時期に来ているね」
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。



















