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楽天の自動配送ロボットサービスが晴海周辺で始動

2024年11月6日 (水)

▲晴海地区での「楽天無人配送」の様子。横断歩ではきちんと一時停止

サービス・商品楽天グループは6日、自動配送ロボットによる商品配送サービス「楽天無人配送」を東京都中央区晴海全域、月島と勝どきの一部で提供を開始した。配送の手順はまず、スマートフォン向け専用サイトで販売店鋪と商品を選び、注文する。配送中はロボットの現在地を専用サイトで確認できる。ロボットが届け場所に到着すると、注文者の携帯電話にSMSと自動音声電話で暗証番号を通知。受け取った暗証番号を機体の操作パネルに入力して商品を受け取る。

同日、晴海地区で「自動配送ロボットによる無人配送サービスに関する説明会」を併せて開催した。登壇した楽天グループ無人ソリューション事業部ヴァイスジェネラルマネージャーの牛嶋裕之氏は「昨今、楽天市場などのネット通販は普及、拡大を続けてます。フードデリバリーなど新たな配送サービスは市民権を得ています。人が随行せず、自動走行し、遠隔操作で運行するこの自動配送ロボットを多くの人に利用してもらい、デリバリーサービスがさらに普及することで、人々の生活がより便利になることを目指しています」と語り、自動配送ロボットを稼働する意義と配送サービスの必要性を語った。

説明会では実際の配送を実演形式で披露した。場所は東京都中央区晴海5の公道から晴海ふ頭公園前の公道までの往復1キロ。この区間をどのように移動し、商品を届けるのかを多くの人が見守った。ロボットの機体は長さ71センチ、幅45.5センチ、高さ61.8。積載容量は24リットル。見た目はひときわ大きな炊飯器のよう。片側に3つ、計6つのタイヤを駆動し、最高速度5.4キロで進む。

ついに始動。ウーンと低いうなり声をあげ、ふ頭を目指して公道を突き進む。移動速度は意外に速く、大人の早歩きでは到底追いつけない。高度なAIモデルやアルゴリズムを活用した自動走行機能や衝突回避機能を備え、信号が赤だと止まり、青で進む。登下校の子どもたちが機体に近づいたり、突然誰かが目の前を横切る不測の事態でも、緩やかに減速して停車する。衝突やつまずき、横転などの危うさを微塵も感じない安定した走行だ。

▲家族一同にっこり笑顔

スタートから10分後、自動配送ロボットは受け取り人が待つ晴海ふ頭公園に無事到着した。待ち受けるのは近所に住む家族。機体の上部にある操作パネルに暗証番号を入力して、商品を機体内部から取り出し、家族一同にっこり笑顔。ことし8月から実施したテストサービスに対する利用者の声は「商品が早く欲しい時に便利」「ロボットに愛着や親しみやすさを感じた」「ペットを連れてスーパーに行けないので利用」など、おおむね好評だったという。

晴海周辺における楽天無人配送は営業日は毎日。お届け時間は10時〜21時。利用方法は専用サイト(https:shopping.drone.rakuten.co.jp)で注文する。配送商品数は5300品以上。配送料は税込100円。支払い方法はクレジットカード、楽天ポイント、楽天キャッシュ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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