EC豊田通商は18日、中国の投資・コンサルティング会社「上海信維汽車服務有限公司」と合弁で、中国でのEコマースサイトの運営を目的とした新会社「上海J-エクスプレステクノロジー」を設立すると発表した。
新会社は取引先から商品の寄託を受け、中国最大のインターネット通販サイト「淘宝(タオバオ)」で、直営Eコマースサイトを運営する。上海のコールセンターと物流倉庫を活用し、一般消費者のオーダー管理から、商品の入荷、在庫、物流配送までを一括管理する。
中国のEコマース市場は、2012年に市場規模が10兆円程度まで拡大する見込みとなっているが、一方で中国でEコマースを行うには「必要な販売許可を得ていること」「ブランドとして正規品であることを証明する」といった認可が必要で、参入障壁となっている。このため、タオバオと友好関係にある信維社と組み、タオバオへのEコマースサイト推薦など優先的に顧客のEコマース事業への参入をサポートする。
豊田通商は、まずグループ会社のレッグウェアブランド「福助」のサイトを開設するとともに、今後は「アパレル以外の生活関連分野の商品も中国Eコマース市場へ展開し、川上から川下まで一貫したグローバルレベルでのバリューチェーンを構築していく」としている。