認証・表彰全日本空輸(ANA)は13日、「第26回物流環境大賞先進技術賞」を受賞したと発表した。同社とルフトハンザテクニック(ドイツ)が共同で取り組むCO2削減策が評価された。ANAの受賞は今回が初めてとした。同賞は日本物流団体連合会(物流連)が主催し、授与する。環境負荷低減や物流発展に貢献する先進技術などを対象としている。

▲AeroSHARKフィルムはサメ肌の摩擦抵抗低減構造を活かし、空気抵抗を抑える(出所:ANA)
同社は燃料削減効果をもたらすリブレット加工フィルム「AeroSHARK」を、世界で初めて旅客機と貨物専用機(フレイター)双方に導入した。AeroSHARKフィルムはサメ肌の摩擦抵抗低減構造を活かし、空気抵抗を抑えるのが特徴だ。
同社は2024年9月2日、ルフトハンザテクニックとBASF(ドイツ)共同開発のこのフィルムを実装したボーイング777型フレイター初号機を就航させた。その後、ことし4月26日には、同フィルムを適用した2号機目のボーイング777型の旅客機運航を始めた。
AeroSHARKフィルムの実装により、燃料消費量とCO2排出量の双方で1%の削減効果が確認できた。同社は初号機就航後も効果検証を継続し、当初想定と一致する成果を実証してきた。今後も「ANA Future Promise」を掲げ、持続可能な社会実現を目指す施策を展開し続ける。ESG経営も推進し、環境負荷軽減の観点から物流業の発展を目指す方針を示す。
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