サービス・商品米システム開発のVantiqは13日、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスで取得した脈拍や血圧、体温などバイタルデータと、リアルタイムな気象情報、位置情報から、体調変化を予測する新しい健康管理システム「Vantiqリアルタイム健康管理システム」を開発した。AIとの連携で、応急措置や医療機関への搬送依頼など、状況に応じた具体的な対応策も提案できる。
同システムは、Vantiqのプラットフォームを活用して利用者の現在地周辺の気温や湿度などの環境情報を取得し、リアルタイムで暑さ指数(WBGT)を解析して、特定の地点周辺の環境リスクを通知する。
さらに、利用者が装着しているウェアラブルデバイスから取得したバイタルデータと照合することで、個人ごとに熱中症などの健康リスクが高まっているかどうかを判断する。体調不良によって本人の自覚が難しいケースも想定し、周囲の同僚や同行者など関係者にも即座にアラートを通知できるようにした。
また、特定の野外や、建物内や電車などの移動空間でも、携帯型環境センサーを活用して気温や湿度など環境情報を解析すれば、環境リスクの判断ができる。
生成AIと連携させれば、日陰への退避や水分補給といった応急措置や医療機関への搬送依頼などといった対応の必要性も判断。これによって、職場での健康管理対策も可能になる。
同システムはクラウドやオンプレミス、エッジなどさまざまな環境に対応しており、導入先のインフラを問わず導入ができる。各種ウェアラブルデバイスにも対応でき、医療機器と連携させれば、高い水準の健康管理も可能になる。
近年日本では、夏の気温が高い状況が続いており、国も企業に対し、従業員の熱中症の重症化を防ぐ対策を求めている。同社は「リアルタイム健康管理システムは、新たな法的要請にも対応し、現場の安全管理に大きく寄与する」としている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com