サービス・商品住友商事グループのシステム開発会社、SCSK(東京都江東区)は13日、同社のERP(基幹システム)「PROACTIVE(プロアクティブ)」に、受発注や売買同時計上など商社や卸売業向けの機能を備えた商社・卸売業向けテンプレートを追加したと発表した。同グループの豊富なノウハウを生かしたテンプレートを低コスト、短期間で導入するとしている。
PROACTIVEは、AIを使った次世代型ERP。会計や人事給与、販売・生産管理まで、各領域の業務課題で解決策を提案する「業務特化型オファリング」と、卸・商社、製造、建設、サービス業の各業界が抱える特有の経営課題に対してワンストップで解決策を提供する「業界特化型オファリング」で、業務効率化や自動化、高度な経営判断の支援などを行っている。導入企業数は7300社を超えている。
商社・卸売業向けテンプレートは、受発注同時、売買同時計上など、住友商事グループをはじめとした商社ならではの業務に標準対応している。このテンプレートを使うことで、独自に開発することなく、商社・卸売業務に最適化された機能を低コスト、短期間で導入できる。
商社特有の在庫取引を行わない業務も標準機能で対応でき、業務のスピードアップやオペレーションミスの軽減を図れるほか、リアルタイムな利益管理と採算の明確化も可能になる。
また、貿易取引に関連する業務も一元管理でき、輸出入の書類作成業務の効率化だけでなく、契約から会計まで、外為取引として一気通貫の対応ができる。
このほか、EDI(電子データ交換)やEC(電子商取引)、WMS(倉庫管理システム)など、商社・卸売業で必要な外部のシステムとの連携や物流会社とのAPI連携も可能で、在庫や配送情報の一元管理も容易になる。AI-OCR(光学的文字認識)を使った伝票確認機能(オプション)では、ペーパーレス化による伝票入力業務やコストの削減も期待できる。
同社では、今後も外部システムや帳票との連携によるAPIの拡充を図り、化学品商社や金属商社など専門商社業界に特化した機能拡張の追加、AI活用による経営判断の高度化や、業務の効率化・自動化を容易に実現する仕組みの開発を進めていく。さらに、製造業や建設業など、他業界へ機能拡張も推進するとしている。
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