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ヤマトグループ、神戸医療産業都市に拠点開設

2013年6月5日 (水)

メディカルヤマトホールディングスはこのほど、傘下のヤマトシステム開発(東京都江東区)とヤマトロジスティクス(東京都中央区)が5月20日、神戸市中央区の神戸医療産業都市内にサテライトオフィスを開設したと発表した。

同社はサテライトオフィスを開設することにより「医療関連産業向けに宅急便のラストワンマイルネットワークを基盤としてグループ各社が保有するIT・LT・FTの機能を組み合わせたソリューションを提供していく」としている。

これまでヤマトグループでは、宅急便の運用で培った荷物・作業管理追跡(トレーシング)、機密文書を運搬するためのセキュリティ(高レベル施錠)、宅急便ネットワークやロジスティクスなどの物流ノウハウを活用したバイオリスクマネジメントソリューションやメディカル製品の物流ソリューションを提供しており、神戸市と方向性が一致したことから、サテライトオフィスの開設に至った。

サテライトオフィスでは、温度管理機能やセキュリティ(高レベル施錠)の高い配送サービス、医療・研究機関などのセキュリティシステム構築、医療関連産業向け物流アウトソーシングサービスの提案や物流コンサルティングなどを手掛ける。

具体的には、携帯電話やWeb、または専用ICカードで開錠した開閉ログがWeb上で確認でき、GPS搭載による現在地の確認を可能とする「e-ネコセキュリティBOX」を設置。外気温がマイナス5-35度で「2-8度」「マイナス(冷凍)」などの温度帯を48時間以上維持し、温度ログを取得するサービスを提供する。

また、試験管トレースサービスとして、施設内での保存容器の保管場所や取扱い作業履歴の可視化を行うほか、医療関連製品専用の物流センターで、医薬品や医療機器の物流業務を代行。医療機器、手術用器械の出荷から輸配送、回収、洗浄・メンテナンスまでの一貫物流管理を行う「ローナー支援サービス」も提供する。