拠点・施設コマツは3日、ロシアのヤロスラブリで建設を進めていた、建設機械を生産する「コマツロシア製造」新工場の完成を発表した。2日に竣工式を行い、稼動を開始。コマツの建設・鉱山機械関連の生産拠点としては、ロシアではじめての本体組立工場となる。投資額は約130億円。
新工場は、溶接から組立まで一貫生産となる建設機械の生産ラインを設置し、油圧ショベルPC200、220、300、400の生産を行う。まずはPC400の生産から開始し、今後は市場の状況を見て、油圧ショベルの系列機種への生産を拡大。将来的には、フォークリフトを含むユーティリティ、大型機械、鉱山機械、ガスパイプライン用機械などへの生産も視野にいれる。
同社では「ロシア国内の生産拠点が稼動することにより、これまで日本・中国から輸出していたロシア市場向け商品を現地で供給できることとなり、物流コストや在庫の削減につながる」と期待している。
■新工場の概要
社名:コマツロシア製造
所在地:ロシア連邦ヤロスラブリ州ヤロスラブリ
設立年月日:2008年2月
土地面積:50万平方メートル
建屋面積:5万200平方メートル