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アイリスが紙おむつ事業参入、飲料水と混載輸送

2024年11月27日 (水)

荷主アイリスオーヤマ(仙台市青葉区)は27日、王子ネピア(東京都中央区)から国内にある赤ちゃん用おむつの生産設備の一部を取得し、「Genki!」ブランドのライセンス契約を締結したと発表した。王子ネピアは今年9月で赤ちゃん用紙おむつの生産を終了し、事業から撤退している。

アイリスは王子ネピアから生産を終えた設備の一部を11月21日に購入。25日にライセンス契約を結んだ。同社の富士裾野工場(静岡県裾野市)の一部を改修し、2025年上旬を目途に、赤ちゃん用紙おむつの生産を開始する。

同工場は、飲料水の生産工場として2023年7月から稼働しており、今後は飲料水と紙おむつの生産を行う。飲料水は重量があるため、運送用トラックの荷台に空きスペースが生じていたが、今後は飲料水と紙おむつを組合せて輸送することで、積載効率を高める。

アイリスオーヤマは、2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大によるマスク需要に対応するため、角田工場(宮城県角田市)にマスク生産設備を導入。月2億3000枚生産できる体制を整備した。

その後も、不織布製品の生産技術を活用した商品開発に取り組み、除菌ウェットシートやフローリングシートなどの新商品を発売してきた。さらに不織布を使ったヘルスケア事業の強化を検討する中で、王子ネピアと協議を重ね、国内赤ちゃん用おむつ事業に乗り出すことを決めた。

今後、同社は赤ちゃん用紙おむつを事業の柱に加え、マスクなど衛生用品を中心に段階的にヘルスケア関連商品のラインアップを拡充。2030年にヘルスケア事業で売上高400億円にまで拡大するとの目標を掲げた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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