調査・データ日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は18日、物流子会社懇話会のグループ活動報告としてクボタロジスティクス(大阪市浪速区)の安全対策の取り組みについて紹介した。
クボタロジスティクスは同社のグループ企業のクボタ宇都宮工場で開催したグループ活動の状況を報告。安全対策、DX(デジタルトランスフォーメーション)導入事例として、人とフォークリフトとの接触リスクを低減するためフォークリフトの天井四隅にAIカメラを設置。周囲360度「人」だけを検知し、モニターに表示することで、人の接近を知らせる。また音声で5メートル内に入ると「注意してください」、3メートル以内になると「危険です」と音声で警告される。さらに作業者はヘルメットにICタグをつけており、フォークリフトへ接近すると警報音で知らせる。
製品と建物の接触リスク低減として、倉庫内シャッターをフォークリフトが通過する際に、高さ制限を超えた場合、回転灯と警告音で運転者に注意を促す。乗務員重筋作業の軽減と荷台からの落下リスク低減のため、シート掛けの装置を開発した。装置を上昇させ、車両をシートの下に移動させた後、シートを車両の上に落とすことで積込み後の製品に登ることがなくなり、荷台からの転落リスクの低減、作業時間も半減した。
SAIS(Sustainable And Innovative Solution)プロジェクト活動としては、温湿度センサー導入により倉庫内各所の温湿度データをリアルタイムで把握できるようになり、熱中症の危険の把握や作業員の休憩の必要性が把握できるように改善された。またポータブルバッテリーを導入し、コンセントの場所を気にすることなく、どこでも送風・給水などが行える副次的な効果も得られた。
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