
(出所:GROUND)
サービス・商品物流施設管理システムなどを開発するGROUND(東京都千代田区)は25日、同社の自律型協働ロボット(AMR)「PEER 100」がNXグループの日本通運(東京都千代田区)に採用され、物流施設内に配備されたと発表した。
PEERは協働ロボットとして、ピッキング作業を支援することで、作業の省力化を図る。磁気テープやQRコードなどの誘導体がなくても、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術によって、施設内の環境をリアルタイムで認識しながら最適なルートを選定し自律走行する。レイアウトの変更にも柔軟に対応でき、固定の経路を設ける必要もない。
また、Wi-Fi環境下で稼働するため、タブレットやPCの専用インターフェースを通じて簡単に操作・管理できるほか、大掛かりな工事も不要で、短期間で導入できる。今回の導入では、新たにメッシュ型無線アクセスポイントを設置し、有線LAN敷設工事を不要にしたことで、導入から稼働まで5日間しかかからなかった。
日本通運では、電動車いすや追従ロボット、AMRなど先進的なロジスティクスロボットや作業補助機器などの導入を積極的に進め、これまで働くことが困難だった人たちの障壁を取り除く「誰にもやさしい倉庫」プロジェクトを推進している。その一環として、PEER 100が3台導入された。
広い物流施設内のピッキング作業や工程間搬送の支援が目的で、ステーションから出荷場所まで無人搬送を行うことで、スタッフの歩く距離を減らし、作業の負担を軽減する。他の機器も組み合わせて、歩行が困難な人も施設内で作業できる環境を整えた。
今後も物流拠点へのPEERシリーズの導入を進め、多様な従業員が働きやすい環境の整備を進めていくという。
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