荷主名村造船所は25日、同社伊万里事業所にて建造していた21万1000トン型LNG/MGO二元燃料ばら積み運搬船「SG SUNRISE」を、日本郵船向けに引き渡したと発表した。本船は同社初となるLNG主燃料のばら積み運搬船で、環境負荷の低減を目指した次世代型の船舶である。
SG SUNRISEは全長299.92メートル、幅50メートル、載貨重量21万1474トンの大型船で、オーストラリア・ニューキャッスル港への入港を想定した最大船型「NEWCASTLEMAX」に対応している。主機関にはメタンスリップの発生が少ない高圧型のLNGエンジンを採用し、二酸化炭素や硫黄酸化物、窒素酸化物の排出量を大幅に削減する設計となっている。さらに、独自開発の省エネフィンなどを装備し、燃料効率の向上も図られている。
物流面では、船尾に配置されたLNGタンクと燃料供給設備により、従来の重油船と同様の荷役オペレーションが可能で、石炭輸送に必要な貨物艙容積を確保している。また、港湾での環境規制にも配慮し、汚水の貯蔵タンクやバラスト水処理装置などを搭載。エネルギー効率設計指標(EEDI)では、基準比30%以上の削減が求められる「Phase 3」を達成しており、低炭素社会に貢献する船舶として注目される。
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