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コクヨS&T、インド子会社が16億円調達、工場新設

2013年10月15日 (火)

ロジスティクスコクヨは11日、コクヨS&Tのインド子会社「コクヨカムリン社」が、コクヨグループを引受先とする増資を行い、10億ルピー(16億円)を調達したと発表した。これにより、コクヨS&Tは持分比率を50.47%から65.77%に引き上げた。

コクヨカムリン社は、ムンバイ南西75kmに位置するパタルガンガ工業団地で14エーカー(5.6万平方メートル)の用地を取得することに合意、調達した資金を投入する。コクヨグループの文具事業の工場としては2番目の大きさとなる。

コクヨグループは2011年10月、コクヨS&Tがインドの大手老舗文具メーカーであったカムリン社株式の過半を取得してインド文具市場に参入、全土をカバーする販売・物流網、5工場の生産拠点・インク技術などを獲得した。

その後2年でコクヨカムリン社として、経営の近代化を図るとともに、生産キャパシティ向上とコスト低減を目的とした生産体制見直し、在庫水準を最適化する受発注システム導入など、将来への成長投資を検討してきた。

新工場では、マハラシュトラ州内に分散しているマーカー、筆記具成型・組立、シャープペン芯、糊などコクヨカムリン社の既存商材工場を再編・集約し、効率化を進めつつ、生産キャパシティの大幅な増強による供給力向上、内製率向上による原価低減、開発・品質面での付加価値力の向上を図る。

将来の成長余力を確保し、激化するインド国内市場での競争力を向上すること、アジア・中東アフリカへの輸出事業を拡大することを目指す。新工場は用地開発・建物建設・設備導入などに2年強の期間を見込んでおり、16年初頭から本格稼動に入る。工場は、太陽熱や雨水を活用するなど環境に考慮した工場とする。