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コクヨ、インドのノートメーカーを買収

2013年9月6日 (金)

M&Aコクヨは6日、インドのノートメーカー「リディ・エンタープライゼズ社」を買収すると発表した。

同社グループでは2011年10月、コクヨS&Tがインドの大手老舗文具メーカー・カムリン社の株式の過半を取得し、インド文具市場に参入。

同国全土をカバーする販売・物流網、5工場の生産拠点・インク技術などの経営基盤を獲得したが、カムリン社はノート工場を保有していなかった。

カムリン社はその後、2年にわたってコクヨカムリン社(マハラシュトラ州)として、経営の近代化と既存製品の強化に取り組む一方、コクヨが得意とするノート紙製品も流通・販売網に乗せていくための生産能力獲得に向け、検討を重ねていた。

リディ社はコクヨカムリン社と同じマハラシュトラ州に本社・ノート生産工場を持ち、自社ブランドは保有せずにOEMメーカーとして、全量を米国・中南米・中東・アフリカに輸出している。インド国内への販路はないものの、相互に補い合う形でコクヨの狙いと一致したことから、M&Aを決めた。

今回の買収により、コクヨは最大の目的であるコクヨカムリン社のインド国内販売用のノート生産能力を獲得するとともに、新市場となる米国・中南米・中東・アフリカへの販路を獲得し、コスト競争力のあるインド発の新市場拡大を実現する。この販路を活用し、コクヨカムリン商材を中心にノート以外の商材の輸出も行う。

取得するリディ社保有の工場土地(2万2400平方メートル)には未使用の敷地があり、当面は既存輸出事業で安定的な工場稼動を保ちつつ、インド国内用販売の拡大に合わせて工場を拡張していく。

コクヨグループにとっては、日本・ベトナム・中国に続いて4か国目のノート工場となる。