正社員求人は経験者の伸び顕著、マイナビ調べ

調査・データ転職サイト「マイナビ転職」を運営するマイナビ（東京都千代田区）は18日、今年1月から3月までの正社員の初年度平均年収のまとめを公表し、平均483万9000円で、2018年の調査開始以来最高となったとした。また、未経験求人の平均初年度年収は441万6000円、経験者求人は548万4000円で、初年度年収に106万8000円の差が生じた。

調査は「マイナビ転職」に掲載された求人情報をもとに集計した。

調査結果によると、正社員の平均初年度年収は、前年同期の459万9000円から24万円増加。また、未経験求人と経験者求人の差額は前年同期より4万1000円増加しており、未経験求人と経験者求人の年収差に拡大傾向が見られた。

求人件数は、前年同時期比38.6％増と大きく増えており、特に経験者に対する求人数が伸びている。前年同期比で未経験求人件数は21.8％増、経験者求人件数は75.7％増だった。

職種別にみると、経験者求人が活発なのは「コンサルタント・金融・不動産専門職」や「建築・土木」、「電気・電子・機械・半導体」で、前年同期の2倍以上となった。資格や専門的な知識・経験が必要とされる職種での増加が顕著となっている。

業種別では、求人全体の経験者求人の割合が最も高いのは「IT・通信・インターネット」の62.7％で、「金融・保険」の47.8％、コンサルティングの45.0％が続いた。

一方で未経験求人の割合が高い業種は「運輸・交通・物流・倉庫」の84.9％で、次いで「公的機関・その他」79.9％、「サービス・レジャー」78.6％だった。

同社では、昨年4月に時間外労働の規制が適用された物流・運送業や、インバウンド需要が高まるサービス・レジャー業では、未経験採用を増やし採用活動の間口を広げている」と指摘している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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