産業・一般資生堂は13日、来年1月から、パナマで「SHISEIDO」ブランドのスキンケア、メーキャップなどを販売すると発表した。11月には東欧エリアで未進出国となっていたモルドバでも販売を開始した。これにより、資生堂化粧品の販売は83か国・地域となる。パナマ、モルドバともに、日本の化粧品メーカーとして初の市場参入となる。
資生堂では、海外事業の拡大に注力しており、今年度だけでも7月のアルバニアを皮切りに、コソボ、マケドニアのバルカン半島3か国、モンゴル、グルジア、南アフリカ、コロンビアへ進出を果たすなど、積極的な新規市場への参入を進めている。
中南米市場での資生堂化粧品の展開はブラジル、メキシコ、コロンビアに続く4か国目で、パナマは比較的安定した経済成長を遂げており、高級化粧品の需要の拡大が期待される、としている。輸入・販売はコロンビアでの代理店で中南米の高級化粧品販売で実績のある「WISA(ウイサ)グループ」が行う。初年度は5店で販売を開始する。
モルドバでは、資生堂子会社の「資生堂ヨーロッパ」が11月中旬から、高級化粧品を扱う化粧品専門店3店で販売を開始している。