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資生堂、チュニジア市場に参入

2012年1月26日 (木)

産業・一般資生堂は26日、チュニジアの流通・小売コングロマリット「UTICグループ」傘下のユリッセ・ネゴス社と代理店契約を結び、2月から同国で「SHISEIDO」ブランドのスキンケア・メーキャップなどを高級化粧品専門店で販売すると発表した。

 

同国に日本の化粧品ブランドが市場参入するのは初めて。また、資生堂によるアフリカ市場での展開は、2009年のモロッコ、10年の南アフリカに続く3か国目で、同社化粧品の販売は世界88か国・地域となる。

 

チュニジアでは、地元資本による高級化粧品専門店の販売網が整備されつつあり、欧米の大手化粧品ブランドが購入できるようになった。10年度の同国化粧品市場規模は、前年対比でプラス10%弱の9600万ディナール(約50億円)と拡大していることから、市場参入の環境が整ったと判断した。

 

1968年に創業したUTICグループは、チュニジアを代表するコングロマリットで、流通・小売部門を主力とし、製造業からサービス業に至るまで幅広く事業を展開している。

 

中でも化粧品の販売は、2000年からフランスを本拠地とする世界的な高級化粧品系列「マリオノ」との技術協力を通じ、販売・マーケティングのノウハウを取り入れるなど、高級化粧品のスキンケアやメーキャップの販売で実績を納めている。

 

資生堂は、UTICグループのなかで化粧品の輸入・販売を手掛ける「ユリッセ・ネゴス社」を通じ、初年度の12年は10店からスタートし、14年には約20店での取り扱いを目指す。