ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

JPR、レンタルパレット供給が過去最高5309万枚に

2025年5月8日 (木)

(出所:日本パレットレンタル)

調査・データ日本パレットレンタル(JPR、東京都千代田区)は8日、2024年度のレンタルパレット供給枚数が前年度比5.8%増の5309万枚に達し、過去最高を記録したと発表した。

同社は標準規格のパレットを全国のパレットデポから供給し、輸送後の空パレットを「共同回収システム」で回収するサービスを提供している。24年度の供給枚数は5309万枚で、19年度以降の年平均成長率2.3%を大きく上回る5.8%増を記録。加工食品や日用品業界に加え、農産物、冷凍食品、菓子など新たな業界でも利用が広がっている。

▲JPRレンタルパレット年間供給枚数の推移(単位:万枚、出所:JPR)

同社のパレット輸送は、荷物の積み替えを不要にする「一貫パレチゼーション」を実現した。大型トラック1台分の荷物を手荷役で積む場合、1.5時間から2時間かかるが、フォークリフトを使ったパレット輸送では所要時間が4分の1に短縮される。これにより、ドライバーの負担軽減と労働時間短縮が可能となり、荷主企業は車両の安定確保につなげられる。共同回収拠点は24年度に3000か所を超え、EC(電子商取引)、ドラッグストア、冷凍食品の物流センターや青果卸売市場など新たな業種にも拡大。企業はパレットを共有し、リレーのバトンのように活用することで、効率的な輸送を実現している。

▲レンタルパレット共同回収システムの概念図(出所:JPR)

供給体制の強化も進む。同社は福岡新宮デポを廃止し福岡古賀デポを新設。仙台デポの増床も実施した。これにより、地域間の空パレット回送を削減し、トラック台数を減らした。デポでは無人フォークリフトを導入し、作業の自動化と省人化を推進。こうした取り組みが、供給枚数の増加を支えている。物流24年問題への対応として、パレット輸送の需要は今後も高まると予想される。

▲無人フォークリフトによるデポ内作業省人化の様子(出所:JPR)

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com