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中野国交相、ETC障害でNEXCO中日本に厳重注意

2025年5月9日 (金)

行政・団体中野洋昌国土交通相は7日、中日本高速道路(NEXCO中日本)の縄田正社長と面会し、厳重注意したと発表した。NEXCO中日本が管内で発生したETCシステム障害への対応過程における利用者への混乱と、同社の説明・対応の一貫性の欠如に起因するもの。

同社は2日、正常なETC通信が可能だった一部の車両に対し、クレジットカード会社による支払い手続きが進行中にもかかわらず、料金所で追加の支払いを要求した。その後、ウェブでの後日支払い方式に切り替えを指示したものの、支払い方法の度重なる変更により、利用者に混乱と負担を強いることとなった。これにより、顧客から2000件を超える苦情や問い合わせが殺到した。

国交省の中野洋昌大臣は「料金支払いに関するNEXCO中日本の説明が一貫性を欠き、不適切な対応により利用者に多大な混乱を招いたことは、極めて遺憾である」と明言。さらに「高速道路の建設・運営を担う公共性の高い事業者として、国民への責任を自覚し、このような混乱を二度と起こさぬよう、厳重注意とした」と述べた。同社は、この事態を重く受け止め、通行料金と同額をETCマイレージなどで迅速に還元する方針を示した。国交省は同社に対し、6月中の再発防止策および危機管理マニュアルの作成を指示。大臣は「利用者への不便を絶対に生じさせないという観点から、この作成に確実に取り組むよう、改めて指示した」と強調した。

国交省はさらに、「広域的なシステム障害時の料金や約款の取り扱いについて、NEXCO中日本の検討委員会で議論を進める」方針を示した。国としても検討結果を合意内容に反映させ、利用者負担の防止に向け、同社と連携して再発防止に全力で取り組む姿勢を示している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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