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中央日本土地建物G、岩手県で多用途物流拠点を着工

2025年5月19日 (月)

拠点・施設中央日本土地建物グループ(東京都千代田区)は19日、岩手県金ケ崎町で物流施設「LOGIWITH 北上金ヶ崎」の着工を発表した。同施設は、東北自動車道「北上金ヶ崎インターチェンジ」から2.9キロ地点に位置し、車で5分でアクセスできる。釜石自動車道や秋田自動車道にも近接しており、東北各県への直接配送を実現する立地となっている。2026年5月の完成を予定している。周辺には自動車部品、半導体、医薬品関連工場が集積し、保管・配送の需要が高い。

建物外観イメージ。(左から)低床側、 高床側(出所:中央日本土地建物グループ)

LOGIWITH 北上金ヶ崎は地上2階建てで、延床面積1万9800平方メートル、1フロアあたり9900平方メートルを確保している。南北2分割での施設利用も可能で、テナント企業の多様なニーズに対応できる。建物南側は高床式、北側は低床式として、出荷・搬入の利便性を高めた。重量物の保管に対応し、1階部分は1平方メートルあたり2.0トンの積載荷重を設定。これにより従来難しかった重量物の取り扱いも可能となる。両面バースを採用し、複数台のトラックで同時に荷物の積み下ろしができる。

駐車設備は、トラックバース(高床側)14台分、トラック駐車場26台分、一般車両58台分を設置。施設全体の敷地面積は3万1786平方メートル。倉庫南側の高床部はテナントの自動車部品搬出入など大量搬送ニーズに、北側低床部は多種小口荷物の配送に対応している。両面バース設計により物流オペレーション全体の効率が向上する。各設備は利用企業のオペレーション最適化に寄与し、物流全般の効率化を実現する。

同施設は短時間で東北各県への直接配送を可能にする。東北地方全域への物流網再構築の拠点として機能する。中央日本土地建物は「LOGIWITH」シリーズの施設開発を今後も強化し、岩手県以外でも用地を拡大して、物流拠点力の向上を目指す。施設の設計・監理・施工業務はカガヤ建設(岩手県盛岡市)が担当。企業集積地に対応する物流ソリューションとして、今後の展開が注目される。

「LOGIWITH 北上金ヶ崎」概要

所在地:岩手県金ケ崎町六原前二ッ森14-1ほか
敷地面積:3万1787平方メートル
延床面積:1万9800平方メートル
構造:地上2階建て、鉄骨造
設備:トラックバース(高床側)14台、トラック駐車場26台、一般車両58台
着工:2025年5月
完成:2026年5月(予定)

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LOGISTICS TODAY編集部
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