環境・CSR日本通運は27日、大陽日酸と共同で特殊ガス製品を鉄道輸送するモーダルシフトを6月から川崎市と宮城県多賀城市間で開始すると発表した。特殊ガスは高純度ガス、標準ガス、半導体材料ガスで、分析機器の校正や半導体製造向けに使う。今回の共同事業の開始で、物流の担い手不足対応とカーボンニュートラル社会の実現を図る方針だ。

▲鉄道コンテナに積載された特殊ガス(出所:NXグループ)
NXグループは長期ビジョンとしてサステナビリティ経営を進めている。従来、トラックによる輸送が中心だったが、鉄道や船舶を組み合わせた複数の輸送モードによるロジスティクスソリューションを積極展開している。大陽日酸は近年の半導体工場の新設・増設で需要拡大が予想されていた。輸送力強化が課題だった。こうした背景から日本通運がモーダルシフトを提案し、2023年4月から輸送品質確認の検証作業を両社で始めていた。
1年間の検証で、輸送中の外気温や振動が製品に及ぼす影響や現場オペレーションに問題がないことを確認し、今回の本格稼働につながった。特殊ガスの輸送力を強化し、トラックドライバーの拘束時間や運行距離を短縮するとともに、鉄道輸送への移行により、CO2排出量削減に寄与できる。
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