国際メルセデス・ベンツトラック(ドイツ)は27日、19世紀のポニー・エクスプレスの仕組みを現代のトラック輸送に応用したリレー輸送の実証実験を開始したと発表した。
実験では、運転手が途中の交換地点で荷物やトレーラーを別のトラックに引き渡し、それぞれ出発地点に戻る。車両の稼働率向上と運転手の労働環境改善が目的だ。ドイツの運送会社ロジスティク・シュミットが、マンハイムとライプツィヒ近郊を結ぶ往復1000キロの定期便で6か月間実施する。電気トラック「eActros 600」とディーゼルトラック「Actros L」を使用し、中間地点でトレーラーを交換する。
ポニー・エクスプレスは1860年にアメリカで始まった高速郵便サービス。ミズーリ州からカリフォルニア州まで3200キロを、騎手たちがリレー形式で郵便物を運び、10日間で配達した。
プロジェクト責任者のマーティン・ガイザート氏は「リアルタイムでのデータ交換により効率的な運行が可能になる」と述べた。実験にはアーヘンの技術会社MANSIOのソフトウエアを活用する。
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