調査・データ双日テックイノベーション(東京都千代田区)は6月30日、貿易業務に従事する実務担当者2000人以上を対象に実施した大規模アンケート調査の結果をまとめた「貿易業務白書2025」を公開した。
同白書では、物流・商社・製造業の経営者、貿易実務担当者に向けて、業界横断で共通する「業務の属人化」「非効率な手作業」「情報分断」といった貿易実務の現場が抱える課題や改善ニーズについての調査を行った。
調査によると、貿易業務の多くは紙書類・エクセル・メールなどに依存している。また手順が人に依存し、引き継ぎや教育にも課題があると感じていることから、40%が「脱・属人化」を強く望んでいることがわかった。また最大の負担とされているのがインボイスや通関書類などの「貿易書類のチェック」だった。煩雑かつミスの許されない業務が属人化しており、非効率の温床になっている。
また回答者の85%が「自動化を求めている」ことがわかった。特に「情報共有」「スケジューリング」「照合作業」に自動化ニーズを抱く一方、導入には「情報不足」「上層部の判断待ち」が壁となっている。
さらに回答者全体の7割超が40歳以上、60代が最多の22%となっており、定年退職や異動によって蓄積されたノウハウが失われる恐れがあるため、標準化・継承の仕組みづくりが急務となっている。
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