ロジスティクス日本通運は14日、海上混載商品アロー・インターナショナルについて、清水港発のサービスを16日から開始すると発表した。既存の京浜、名古屋、阪神、北九州発に清水港発を加えるもの。
静岡県の製品出荷額は愛知県、神奈川県に次いで全国第3位だが、これまで県東部の輸出貨物は東京港・横浜港を、県西部の輸出貨物は名古屋港を利用していた。また、山梨県や長野県諏訪地域の輸出貨物も東京港の利用が一般的だった。京浜と名古屋の中間にあたる清水港発のサービスを開始することで、こうした地域から港への輸送に伴うCO2排出量の削減と利便性が向上すると判断した。
16日の香港向け混載から開始し、上海、香港、シンガポール向けの混載だけでなく、香港、シンガポールを経由する世界各地向けの混載サービスでも利用できる。清水港発の北米、欧州向けダイレクト混載も検討する。
沼津市内の企業が清水港積みにした場合、東京港、横浜港積みと比較してそれぞれ約58%、約52%のCO2排出量削減効果、浜松市内の企業が清水港積みにした場合、名古屋港積みと比較して約15%のCO2排出量削減効果があるという。