ロジスティクス日本通運は8日、博多・門司港発シンガポール向け定期海上混載サービスの販売を開始したと発表した。
博多・門司港発の海上混載サービスとしては同社はこれまで、香港、台湾、北米、欧州向けと、高速船を利用した上海向けサービスを提供してきた。シンガポール向けの貨物については、まず香港向けサービスに積んだ後、香港からシンガポール向けに再混載を仕立てるか、神戸へ転送した後、神戸港発シンガポール向け混載サービスを利用して輸送していた。
新サービスを開始したことで、積み替えを必要とせず、直接シンガポールへ向かう本船を利用したダイレクト混載サービスを提供。これにより安定したスケジュールで、積み替えによるダメージのないサービスが可能となる。
また、シンガポールをハブ港として、世界各地へ転送できるマルチカントリーコンソリデーション(MCC)サービスを利用しやすくなり、九州地区発の貨物にとって利便性が高まるとともに、輸送ルートの選択肢が広がる。日通では「今後も多様な顧客ニーズに対応するため、海上混載サービスラインナップの充実を図っていく」としている。