拠点・施設大和ハウス工業は11日、グループ会社の若松梱包運輸倉庫(石川県金沢市)が、石川県白山市に冷凍・冷蔵対応の「本社第二共配センター」を完成させ、7月1日から本格稼働を開始した、と発表した。荷主のF-LINEとともに国土交通省が推奨する物流総合効率化法(物効法)の適用を受け、環境配慮型の物流施設として整備された。

▲若松梱包運輸倉庫「本社第二共配センター」(出所:大和ハウス工業)
若松梱包運輸倉庫は、在庫を持たずに日々の輸配送を行う通過型センター(TC)を主力としていたが、地方都市向けの輸送では積載率の低下が課題とされていた。また、近年はドライバーの働き方改革や自然災害に備えたBCP対策の必要性も高まっていることから在庫型センター(DC)への転換を進めており、今回の新センターもその一環となる。
同センターは冷凍・冷蔵保管に対応し、物流量の変動や災害時にも柔軟に対応できる体制を整備。ドライバーの労働時間削減や輸送効率の向上による持続可能な運営も見込まれる。設備面では、自動保管装置や倉庫管理システム(WMS)による在庫管理機能を備え、温度管理が求められる商品の保管能力を拡充。太陽光発電システムや自然冷媒の導入により、環境性能も強化されており、BELSの最高ランク、ZEB認証も取得した。
施設は鉄骨造3階建てで、延床面積は1万3983平方メートル。冷凍加工食品対応の自動倉庫として、最大7644パレットの保管が可能だ。今後はF-LINEと連携し、輸配送を含めた業務全体の効率化とCO2削減を進めていく構えだ。
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