産業・一般広沢自動車学校(徳島県徳島市)と羽生モータースクール(埼玉県羽生市)は16日、日本でトラック・バス・タクシーの運転手を目指すベトナム人向けに、来日前に同国の教習所で日本式の運転教育を行う実技プログラムを開発したと発表した。
同プログラムは、間もなく入国が本格化する「特定技能(自動車運送業)」制度(外国人ドライバー制度)で課題となっている外国籍ドライバーの運転安全性向上を目指すモノ。ベトナム全土で教習所事業を展開する大手ヴァンタイングループと共同で行う。同社と羽生モータースクール、ヴァンタイングループの3者は日本で職業ドライバーとなることを目指すベトナム人材を対象に、ベトナム国内にいる段階から日本式の学科(座学)と実技(運転)の教習を提供し、一定水準まで達したことを確認してから来日してもらうための教育カリキュラムの開発に向け、2月に戦略提携を結んだ。

(出所:広沢自動車学校)
現地での指導は、日本人指導員が教育をしたベトナム人指導員がベトナム語で教育。本プログラムの実施に向け、広沢自動車学校の指導員がベトナム南部の教習所を、羽生モータースクールがベトナム北部イェンバイ県の教習所をそれぞれ担当し、同国の指導員に日本式運転とその教育法を指導する。
両教習所と連携する登録支援機関シンク・スリー(徳島県徳島市)とテトラ・シフト(東京都豊島区)で採用された人材は、10時間の実技プログラムのほか、テトラ・シフトが開発した日本での運転やトラック・バス・タクシー業界での働き方を解説するオリジナルテキストとオンライン授業を用いた座学を40時間行う予定。来日前から日本式の運転教育を受けることで、来日後の免許取得期間の短縮や外免切替合格率の向上、単独乗務後の事故の低減が期待される。
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