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JR東海ほか、駅構内用自動搬送ロボットなど開発

2025年7月17日 (木)

サービス・商品東海旅客鉄道(JR東海)、ジェイアール東海物流(JR東海物流)は16日、名古屋大学、来栖川電算、Doogと共同で「自動搬送ロボット(試作機)」と、駅構内などの人の流れを正確に測定・解析できる「大規模人流計測システム」を開発したと発表した。

(出所:JR東海)

駅構内の店舗には毎日多くの商品を運搬・供給する必要があり、JR東海物流が担当している名古屋駅の場合、繫忙期では1日あたりトラック40台分の商品を手押しの運搬車を用いて20名で延べ160回に分けて運搬している。また労働力人口が減少していく中で将来的に作業員の確保が難しくなることも想定されることなどを背景に、これらの課題に対してJR東海は技術開発を進めてきた。

「自動搬送ロボット(試作機)」は、Doog製の自動搬送ロボット「サウザー」をベースに、混雑する駅環境で使用した場合のリスクアセスメント結果を踏まえ、更なる安全性向上のため接触検知センサの追加設置などの機能改良を行った。さらに今回の開発ではモニターに顔を表示し、利用者が気付きやすく親しみやすくするための各種ヒューマンマシンインターフェースを新たに開発・実装した。

「大規模人流計測システム」は、自動搬送ロボットが駅構内を走行した際の利用者の流動への影響を継続的に計測するために使用。駅コンコースの天井に3D-LiDARセンサを複数設置して、エリア内の人や構造物の3次元位置情報を取得し、AI(人工知能)を活用して各人が歩いた軌跡を導き出す。将来的には人流を予測し、その結果を踏まえた最適な移動ルートをロボットが設定することも視野に入れて検討を進める。

同社は将来の実用化に向け、名古屋駅などの人流が多い駅での実証試験を今年度内を目標に実施することを検討している。

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