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自動搬送ロボ開発のLexxPluss、3社から資金調達

2021年3月3日 (水)

サービス・商品物流倉庫・製造工場向けの自動搬送ロボットを開発するLexxPluss(レックスプラス、川崎市幸区)は3月3日、住友商事など3社から第三者割当増資による資金調達を完了したと発表した。すでに複数の事業者と実証実験を開始し、来秋に一般販売する自動搬送ロボットの開発と、人材の採用に投資する。

自動搬送ロボット(出所:LexxPluss)

同社が開発するのは、誘導線上を軌道走行する比較的安価なAGV(無人搬送車)と、自律走行可能な一方で高額なAMR(自律型協働ロボット)の両方の機能を備える、「ハイブリッド制御技術」を活用した自動搬送ロボット。狭い通路を走行する際や作業員と連携する際には誤差1センチ以下の精度で軌道上を走行し、人や物を迂回しながら走行する際には自律的に走行するなど、各現場の状況に対応するという。

大きさは60センチメートル四方で、300キログラムまでの積載と500キログラムまでの牽引が可能。台車・パレット・かご台車など30種類以上の搬送ケースに対応する。従来の買い切り型ではなく、台数ベースのサブスクリプションモデルで提供し、多くの事業者による導入を目指す。

同社によれば、発売後の1年目は生産体制の構築を進めるとともに50台程度の販売を目指し、2年目以降に販売強化に転じる考え。導入先については多様な物流倉庫・製造工場に対応可能としており、特に大規模な物流センターや、庫内の環境が変化しやすいEC向け倉庫などで大きな効果が見込めるという。