調査・データEC(電子商取引)サイトの運営支援などを手掛けるボーダーライン(東京都渋谷区)は17日、オンラインくじに特化した物流支援サービス「KujiLogi」の提供を開始すると発表した。自動化などによる業務効率化で、配送コストの削減やリードタイムの短縮などを図る。現在、先行受付を行っている。
オンラインくじは、これまでコンビニエンスストアなどで行われていた「必ず賞品が当たるくじ」を、ネット上から購入できるようにしたサービス。キャラクターなどのオリジナル商品が当たるため、ファンや収集家の人気を集めている。同社では5年以上、オンラインくじECの運営代行を手掛けているが、出荷件数は年々増加し、2021年を100とすると、24年は4倍以上になった。
しかし、当選したグッズを購入者に発送するため、くじの結果を見なければ、発送する商品が分からないため、発送段階でのトラブルも少なくない。
たとえば、グッズの組み合わせ次第で梱包のサイズが大きくなり、物流コストが利益を圧迫する恐れがあるほか、小物アイテムの多さがピッキング作業を煩雑にし、作業のスピードアップと人件費の抑制の両立も難しい。また、商品は受注生産が基本で、顧客の手元に商品が届くまで2か月半から3か月かかるのが一般的なため、顧客満足度の低下や問い合わせ数の増加を招いている。
こうした課題を解決するため、KujiLogiでは60サイズを上限とする最適な梱包サイズを自動計算し、ネコポスの比率も向上させて配送コストの削減図るほか、物流拠点に3次元自動仕分けロボットを導入。1日最大1万PCSを自動で仕分けることで、ピッキング作業を効率化する。また、独自の業務フローによって、リードタイムを最短2か月にまで短縮することを目指す。
同社では、同サービスを従来のオンラインくじEC運営代行をベースに、業務自動化オプションを組み合わせた形で提供する。将来的にはSaaSとしての利用も可能にする。
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