M&Aガソリンスタンド運営の宇佐美鉱油(愛知県津島市)は23日、タイヤやホイールなどカー用品販売を手掛けるフジ・コーポレーション(フジ・コーポ)に対する公開買付け(TOB)が成立したと発表した。今後、スクイーズアウト(強制買い取り)などの手続きを経て完全子会社化し、東京証券取引所プライム市場に上場しているフジ・コーポは上場廃止となる。
同社によると、先月9日から今月22日までの買い付け期間に1600万1183株の応募があり、買付予定数の下限(907万5600株)を上回った。公開買付価格は普通株式1株につき2830円、新株予約権1個につき56万5800円で、決済開始日は7月29日となっている。
決済によって、宇佐美鉱油は新たにフジ・コーポの筆頭株主となり、宇佐美鉱油の親会社の宇佐美(愛知県津島市)も株式を間接的に保有することになるため、新たにフジ・コーポの親会社に該当する。TOBの最終的な総額は514億円となる見込み。
同社は昨年12月からフジ・コーポとの提携を検討。フジ・コーポが輸入自動車をはじめ、多岐にわたる自動車に対応可能なタイヤ・ホイール商材を扱い、価格高騰にも対応できる販売力を有していることから、両社の経営資源の最適配分と相互協力によって事業拡大を図れると判断し、今年3月にTOBによる完全子会社化の意向を伝えた。一方のフジ・コーポ側も検討の結果、TOBに賛同した。
今後、同社の直営店497店で、フジ・コーポの商品を扱うとともに、ECサイトの連携も図る。また、共通のポイントプログラムを開発するなど、会員顧客基盤の連携も進めて、相乗効果による事業拡大を目指す。
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