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TOPPAN、PPのみ使用のレトルト対応パウチ

2025年7月25日 (金)

荷主TOPPANは17日、使用するプラスチックフィルムを全てポリプロピレン(PP)ベースにしたレトルト対応のパウチが、エスビー食品のレトルトカレーに採用されたと発表した。エスビー食品が大阪公立大学の学生と共同開発したカレーで、同パウチがレトルト食品向けに製品化されるのは国内初となる。

同パウチは同社が2022年に開発。PPベースの単一素材構成にしたことで、従来のアルミ箔など複数素材を使った包材と比べ、リサイクルがしやすい。また、製造時のCO2排出量も5%削減できる。

(出所:TOPPAN)

今回、レトルト食品用として同パウチを採用したのは、「世界中の誰もが食べられる」「優れた栄養バランス」の両方を満たす「未来の食」として、エスビー食品が大阪公立大の学生と共同開発したレトルトカレー「未来のJAPANESE CURRY」。世界中の誰でも食べられるフードダイバーシティ(食の多様性)と栄養バランスをテーマに、日本らしい食材を選定するとともに、動物性原材料やアルコールを使わないなどの配慮もし、約8か月かけて完成させた。たんぱく質・脂質・炭水化物のバランスが整っており、1日に必要な野菜の2分1を摂取できる。

学生らはデザインやパッケージ選びにもこだわり、リサイクルを意識して開発された同パウチに着目。TOPPANは改めて適性評価や充填テストなどを重ね、レトルト食品向けに製品化した。

「未来のJAPANESE CURRY」は、来月3日に大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」内の「未来の食と文化ゾーン」で開かれるイベントで、試食や配布が行われる。現在のところ、同カレーを一般販売する予定はないという。

TOPPANは、全てPPベースにしたレトルト対応のパウチを今後、国内外に向けて販売し、関連受注も含めて2030年までに300億円の売り上げを目指す。

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