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携帯電話の輸入相手国、中国・韓国で9割以上

2013年12月19日 (木)

話題

大阪税関は18日、スマートフォンやPHSを含む携帯電話の輸入状況をまとめた。年別では全国、近畿圏ともに、輸入台数・価額が右肩上がりで推移。2012年には全国で2933万台(対前年比19%増)、1兆1203億円(52.8%増)で台数・価額とも過去最高となった。近畿圏でも1136万台(21.7%増)、4386億円(62.2%増)で過去最高を記録した。

ことしに入って1-10月の累計では全国で2757万台(24%増)、1兆2620億円(50.6%増)、近畿圏で982万台(11.6%)、4274億円(28.6%増)が輸入されており、既に全国の価額は12年実績を上回った。

港別では、主に成田空港、関西空港から輸入されており、ことし1-10月には1位の成田空港で1563万台(シェア56.7%)、7975億円(同63.2%)、次いで関西空港で960万台(34.8%)、4249億円(33.7%)で、これらの2空港を合わせると全体の9割以上を占めている。

輸入先の比率は08年以降、台数・価額ともに中国が1位、次いで韓国となっている。1-10月の構成比は中国が台数で85.7%、価額で87.5%、韓国が台数9.5%、価額8.8%と、両国で全体の9割以上を占めた。

近畿圏に限っても、全国と同様に08年以降の1位は中国で、1-10月の構成比は台数85.3%、価額86.7%となった。2位の韓国は台数10.7%、価額10.6%となっており、両国で9割以上を占めている。

こうした結果について、大阪税関では携帯電話は国内メーカーの海外生産シフトと海外メーカーの進出加速により、輸入が増えてきており、運送形態も航空便の利便性や迅速性を重視した結果、成田空港や関西空港での通関が多くなっていると分析している。