調査・データトランクルームの運用などを手がけるアンビシャス(大阪市中央区)は27日、トランクルームの月額料金や初期費用などの相場をまとめたレポートを公表した。タイプや地域、広さによって費用が大きく変動するため、自分の収納したいものをイメージしたうえで、複数サービスの見積もりを取って比較することが大切だとしている。
トランクルームには、屋外型と屋内型のほか、最近は宅配を利用して業者に保管や管理を委託する在宅型ストレージも普及している。レポートでは、この3タイプについて。相場をまとめた。
屋内トランクは、換気や空調の設備があったり、建物と収納スペースの二重ロックなどのセキュリティー対策が施されていたりすることが多いが、設備が充実している分、利用料金は高めになる。
また、0.2畳から1畳未満などの少ない荷物に対応していることも多く、低価格で利用できる場合も多い。同じスペックの収納スペースでも、東京23区内など関東都市部と、地方郊外での料金差が大きく、アクセスの良さなどによっても料金が変わる。このため、相場料金は、低価格帯、高価格帯の開きが非常に大きいのが特徴で、高価格帯は関東都市部に集中している。
月額料金の相場としては、0.5畳が3000円から1万5000円、1畳が3500円から1万8000円、2畳が6500円から3万8000円、3畳が1万円から4万5000円、4畳が1万8000円から5万5000円となっている。
一方、屋外コンテナは、輸送用のコンテナを収納スペース向けに整備したものが多く、収納物の出し入れや運搬がしやすく、大きい荷物や屋外で使うものなどの保管に適している。建物の建設費や維持費が抑えられるため、比較的安価に提供されているが、空調設備がないことが多く、出し入れ時に外気や雨などに触れやすいため、温度や湿度の変化に敏感な物品の保管には注意が必要となる。
相場は0.5畳が2000円から8000円で、1畳が3000円から1万8000円、2畳が3500円から2万6000円、3畳が6000から4万円、4畳が6500から5万円となっている。
宅配型ストレージは、自宅でダンボールに詰めた荷物を集荷、倉庫保管するサービスが主流で、保管料は1箱あたり月300円程度、それとは別に取り出し時に別途料金がかかるプランが多い。
いちいち荷物を運ぶ必要がなく、女性や高齢者でも使いやすいほか、ダンボール数箱程度であれば月額利用料金が安いのがメリットだが、すぐに出し入れできないできないことや、箱単位で出し入れしなければならないこと、箱に入りづらいものは別料金になることなどがデメリットとして挙げられる。
宅配型ストレージの相場は、0.5畳が2200円から1万2000円、1畳が4400円から2万1000円、2畳が8800円から3万6000円、3畳が1万3200円から5万1000円、4畳が1万7800円から7万2000円となっている。
トランクルームの料金は、月額のほか契約時の初期費用も必要で、月額料金の1.5か月から3.5か月分が一般的な相場となる。主に事務手数料や鍵代、保証料、保険料などが含まれることが多い。
宅配型ストレージは、サービスの登場から日が浅いこともあり、初期費用や料金体系は企業によって大きく異なる。荷物の出し入れや保管先での荷物管理、特殊形状や大きな荷物管理などのオプション料金が必要となる場合も多く、事前の確認が必要となる。
同社は、利用先を選ぶ際、複数のトランクルーム運営会社から見積もりを取り、月額料金だけでなく、初期費用や保証料なども含めて総額で比較検討するともに、契約内容をよく確認することが大切だとしている。
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