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三菱ケミカル、電解液の米英工場を欧州企業に売却

2025年12月12日 (金)

M&A三菱ケミカルは12日、グループの米国法人、Mitsubishi Chemical Americaと英国法人Mitsubishi Chemical UKが手がけるリチウムイオン電池用電解液の製造工場を、ルクセンブルクのGreen E Originへ売却すると発表した。売却額は明らかにしておらず、来年3月末での譲渡を予定している。

同社グループのリチウムイオン電池用電解液は、独自の添加剤技術によって電極での副反応を抑え、高い出力性を実現するとともに、優れた耐久性と高い安全性がある。こうしたことから、車載用途として採用実績があり、電池メーカーへのライセンス供与も行なっている。世界4か国に製造拠点を置き、電動車の需要の拡大に合わせて生産能力を増強してきた。

しかし今回、米テネシー州と英ダラム州の製造工場を売却し、製造・販売を担う企業との戦略的連携を通じた事業展開を進めることで、欧米市場で新たなビジネスモデルへの転換を図ることにしたとしている。

一方、工場を買収したGreen E Originは2023年に設立された電池材料メーカーで、ヨーロッパや北米、アジア太平洋地域に8つの工場と3つの研究開発センターを持つ。

同社は工場の買収について、バッテリー関連の企業が多い米中西部への製品供給を即時に開始することができ、米国市場への展開を予定より2、3年早めることができるとしている。また、英国の工場は英国唯一の電解液生産施設で、西ヨーロッパでの経営戦略上、重要な拠点となるとした。

また、三菱ケミカルと長期的な展望に立って戦略的連携を図るだけでなく、パートナーシップも強化するとしている。

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