ロジスティクスDHL(ドイツ)は16日、スペインのバルセロナ・エル・プラット空港に新たな国際ハブを開設したと発表した。総投資額は8000万ユーロで、建設期間は2年足らず。国際エクスプレス輸送需要の増加に対応するとともに、今後20年間の成長を見据えた施設となる。
新ハブは敷地面積2万9000平方メートルで、倉庫1万平方メートルとオフィス3000平方メートルを備える。欧州、米国、北アフリカ間の主要路線を結び、国内ではバルセロナ、リェイダ、ジローナ、タラゴナの4州を含むカタルーニャ州全域やバレアレス諸島、さらにアンドラ公国にもサービスを提供。同社国際配送サービスのDHLエクスプレスと提携する2万社以上の企業(うち20%以上がカタルーニャ州所在)の国際競争力向上を支援する。

(出所:DHL)
処理能力は従来比7倍の1時間当たり2万点以上。税関検査機能や最新のX線ソリューションを導入し、安全性も強化した。施設には航空コンテナ用22か所、荷下ろし場所9か所、トラック用ドック24か所を設け、120台のバンで配送・集荷を行う。バルセロナ空港からは専用航空ネットワーク便を毎日10便運航し、大陸間商業便6便と合わせた接続を確保。さらに2便の新ネットワーク便を開設し、事業拡大を図る計画。
環境対応も進めており、太陽光発電設備や配送バン・航空機支援装置向け電気充電器37基を導入。施設内車両の3分の2以上をゼロエミッション化する見込み。そのほか、中水回収システムや自動プログラミングと人感センサーを備えたインテリジェントLED照明も導入している。
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