サービス・商品スイスに本社を置くABBロボティクス&ディスクリート・オートメーションは26日、同社の戦略的ベンチャーキャピタル部門のABB Robotics Venturesを通じて、米国のAI(人工知能)開発企業、LandingAIに投資を行ったと発表した。投資額は発表されていない。LandingAIの画像認識技術を活用し、AIロボットの導入分野の拡大を図る。
LandingAIの主力商品のLandingLensは、物体やパターン、欠陥を認識するビジョンAIシステムをシステムに学習させるプラットフォームで、複雑なプログラミングやAIの専門知識がなくても誰でも利用できる。

(出所:ABBロボティクス&ディスクリート・オートメーション)
ABBロボティクスは投資後、LandingLensを試験導入し、自社AIロボットの画像認識のトレーニングと導入時間を最大80%短縮することが可能になった。また、システムインテグレータやエンドユーザーが状況に合わせて、自分でAIを再トレーニングできるようになり、使い勝手も向上する。
同社はピッキングや仕分け、デパレタイジング、品質検査など既存の画像認識アプリケーションへの統合を進めており、AIのトレーニングの迅速化が可能になれば、製造業だけでなく、物流や医療、食品・飲料といった扱う製品や作業内容の変化が速い分野へのロボット導入を拡大する好機になると判断している。
同社は「ロボットの汎用性と自律性を高めることで、従来の製造業以外にもロボットの活用範囲を広げられる。LandingAIとの協業によって、画像認識AIの設置と導入に必要な時間は数週間から数時間へと短縮され、多くの企業がスマートで迅速に、より効率的な自動化を実現できるようになる」としている。
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