
▲デリカファーム熊本農場(出所:デリカフーズホールディングス)
フードデリカフーズホールディングスは26日、熊本県玉名市に自社農場「デリカファーム熊本農場」を開設したと発表した。グループ初の農業法人デリカファーム(東京都足立区)を設立し、業務加工用野菜の安定供給と国産化を進める。11月には赤系トマトと種なしピーマンの初収穫を予定している。
同社は2024年に発表した中期経営計画で「調達インフラの再構築」と「輸入野菜の国産化推進」を重点方針に掲げてきた。気候変動や国際紛争で輸入調達が不安定化するなか、国内での安定供給体制を構築することを狙う。業務用野菜は食品加工や外食産業向けが中心で、規格が柔軟かつ大量取引が可能なため、契約栽培による価格安定が期待される。
今回導入する赤系トマトは加工・流通適性が高く、種なしピーマンも調理負担の軽減につながる。両品目とも需要が拡大する業務加工用分野で主力商品になる見通しだ。
同社はすでに全国で青果のデリバリー網や冷蔵物流拠点を展開しており、農業参入によって川上から川下までを一体で担う体制を強化する。今後は長期貯蔵技術の開発や新規就農者支援も視野に入れ、業務用野菜の普及と安定したサプライチェーン構築を進める方針だ。
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