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鈴与、医療機器洗浄の分析でISO認定を取得

2025年12月3日 (水)

認証・表彰鈴与(静岡市清水区)は3日、静岡県御殿場市にある御殿場プラントで医療機器の洗浄評価に用いるタンパク質定量分析について、国際規格ISO/IEC 17025:2017の試験所認定を取得したと発表した。これにより、国際基準に準拠した分析サービスの提供が可能となった。

▲国際規格ISO:IEC 17025認証授与式(出所:鈴与)

認定は2025年11月10日付で取得。認定機関は米国のペリージョンソン・ラボラトリー・アクレディテーション(PJLA)。分析対象は、医療機器洗浄後のタンパク質残留を評価する試験で、BCA法とOPA法の2種をISO 15883に準じて実施する。認定番号は129935、認定証番号はL25-812。

鈴与の新メディカルサービス事業準備室では、医療機器の洗浄、1次包装、ラベル貼付などの製造工程を受託。御殿場プラントには多種多様な医療機器に対応可能な洗浄設備を備え、洗浄後の評価体制を整えている。今回の認定は、再製造単回使用医療機器の製造工程における洗浄の有効性評価にも活用される。

医療機器の洗浄工程では、体液などの付着による微生物繁殖リスクが懸念されることから、安全性の確保が求められる。残留タンパク質は洗浄品質の重要な指標とされ、定量的な測定と管理が不可欠だ。

同社は今後、医療機関の洗浄品質評価や医療機器メーカーが開発する洗浄機器・洗浄剤の分析業務など、より高品質なサービスの提供を目指すとしている。今回の取り組みは、医療機器の再使用や再製造における安全性確保と、医療分野における信頼性向上に寄与するものとみられる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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