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商船三井新社長に田村城太郎氏、協調型経営に移行

2025年12月19日 (金)

財務・人事商船三井は19日、2026年4月1日付で社長交代を含むトップ人事を決定した。橋本剛社長は代表取締役会長に就き、後任の社長執行役員(CEO)には田村城太郎専務執行役員が昇格する。

あわせて、代表取締役専務執行役員の浜崎和也氏が代表取締役副社長執行役員(CFO)に、専務執行役員の梅村尚氏が副社長執行役員(COO)にそれぞれ就く。経営計画「BLUE ACTION 2035」がフェーズ2(26-30年度)に入るのを前に、CEO、COO、CFOの3役による協調型マネジメント体制へ移行する。

現社長の橋本氏は今回の人事について、「フェーズ1では大型M&Aを含む将来に向けた投資を実行してきた。今後はその投資から得られる収益を着実に具現化する段階に入る」と説明。その上で、「経営環境が激しく変化するなか、持続的成長には次世代を見据えたマネジメント体制への円滑な移行が不可欠。田村新社長はコンテナ船ビジネスを中心にグローバル組織をリードし、社内外の信頼も厚い」と評価した。


▲(左から)田村城太郎氏、梅村尚氏、浜崎和也氏(出所:商船三井)

田村氏は1968年生まれ。91年に大阪商船三井船舶(現・商船三井)へ入社後、港湾・流通部門を皮切りに、定航(コンテナ船)事業や自動車船事業など物流と密接に関わる分野を歩んできた。欧州・アジアでの海外駐在経験も長く、2018年にはオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE、シンガポール)で欧州・アフリカ地域の責任者を務めた。

帰任後は経営企画部長、チーフ・ストラテジー・オフィサー(CSO)として全社戦略を統括。事業ポートフォリオの見直しや地域戦略の策定に携わり、2025年からはアジア・大洋州地域を統括し、現場と経営の両面をつなぐ役割を担っている。

田村氏は就任にあたり、「極めて大きな責任を重く受け止めている。企業理念とグループビジョンを指針に、2020年代後半に入る商船三井グループの舵取りに全力を尽くす」とコメント。「グローバル組織を次の時代に対応する変化へ導き、経営チームのチームワークを深化させたい」と述べた。

4月1日付の主要人事は以下の通り。

・田村城太郎氏
新:社長執行役員(CEO)
現:専務執行役員

・橋本剛氏
新:代表取締役会長
現:代表取締役社長執行役員

・梅村尚氏
新:副社長執行役員(COO)
現:専務執行役員

・浜崎和也氏
新:代表取締役副社長執行役員(CFO)
現:代表取締役専務執行役員

・池田潤一郎氏
新:取締役会長
現:取締役

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