
(出所:日本郵船)
ロジスティクス日本郵船は19日、同社の歴史博物館(横浜市中区)と氷川丸(同)がことし7月、日本の博物館・博物館船として初めて国際海事博物館機構(ICMM)に加盟したと発表した。また、歴史博物館は10月に、日本の海事博物館として初めて国際博物館会議(ICOM)にも加盟した。
ICMMは世界最大の海事博物館ネットワークで、世界135か所の海事博物館や関連団体、個人などが参加している。一方、ICOMは、1946年に設立された国際的な非政府組織で、博物館の発展と振興を目的に、世界各国の博物館や専門家が意見を交わしている。現在139か国・地域の4000の施設と、5万6000人を超える専門家が参加している。
9月にICMMと香港海事博物館が共催した「The 2025 Forum for Asia-Pacific Maritime Culture」には、歴史博物館・氷川丸からも担当者が出席し、主要メンバーらと意見交換などをした。
同社の歴史博物館は、同社の歴史を通じて、近代日本海運の歩みを紹介する施設で、2023年4月からリニューアルに向けて休館。再開館は27年春を予定している。
氷川丸は同社が1930 年にシアトル航路用に建造した貨客船で、戦争中は海軍特設病院船となった。戦後は復員船、引き揚げ船として使用された後、再びシアトル航路の客貨船となり、60年まで就航した。
その後は横浜中区の山下公園前に係留保存され、一般公開されている。戦前に製造され、現存する唯一の貨客船であり、造船技術や客船の内装を伝える貴重な産業遺産として2016年には重要文化財に指定された。
同社は「歴史博物館の再オープンに向け、展示の検討に磨きをかけるとともに氷川丸のサービスの質をさらに高め、海と海運の魅力を国内外に発信していく」としている。
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