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国交省、物資吊り下げ輸送の吊り荷落下で注意喚起

2011年1月26日 (水)

行政・団体国土交通省は25日、福井県おおい町で昨年12月17日に物資吊り下げ輸送を行っていた朝日航洋所属の回転翼航空機から、吊り荷が落下する事案が発生したとして、全日本航空事業連合会と農林水産航空協会に対し、文書で注意喚起を行った。

 

朝日航洋が東京航空局に対して、(1)機外荷物吊り下げ装置(カーゴフック)に吊り荷ワイヤーを掛ける方法が適切でなかったことが発生原因と推定されること(2)地上で吊り荷をカーゴフックに掛ける作業を行う者に対する教育訓練の実施状況を同社が適切に把握していなかったこと――などを報告した。

 

報告を受け、国交省では同種事案の再発防止に向け、回転翼航空機による物資吊り下げ輸送での安全を確保するため、全日本航空事業連合会、農林水産航空協会に注意喚起を行う文書を出した。

 

注意喚起文書では、物資吊り下げ輸送に使用するカーゴフックと、フックに接続して使用するサブフックについて、フックメーカーと航空機メーカーの技術情報の再確認と適切な運用を求めるとともに、地上作業は従事者の教育訓練と能力確認を実施することとした。

 

当事者の朝日航洋は、14日に国土交通省東京航空局から業務改善勧告を受けたことを公表。同社では「今回の業務改善勧告を重く受けとめ、改善措置を講じ、再発防止に尽力していく」としている。