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米博物館と交渉重ね実現

郵船歴史博物館、返還叶った模型を一般公開

2014年1月30日 (木)

ロジスティクス郵船歴史博物館、返還叶った模型を一般公開日本郵船は30日、日本郵船歴史博物館(横浜市中区)は2月18日から、「日本郵船氷川丸」の模型を一般公開すると発表した。

この模型は戦前、カナダ・バンクーバーの日本郵船代理店で保管されていたが、戦中の対日資産凍結によってカナダ政府が没収。戦後になって競売で落札した米国人の遺族がウィスコンシン海洋博物館(ウィスコンシン州マニトワック市)に寄贈し、同博物館に展示されていた。

日本郵船では、これまで何度か模型の返還を試みたが実現せず、同博物館と度重なる交渉の結果、このほど返還されることが決まった。

米国からの輸送は郵船ロジスティクス、日本貨物航空、MTI、ホンマ、NYKグループ・アメリカズ社といった同社グループ企業が連係して取り組んだ。同社では「模型は氷川丸の設計図面に基づいて精巧に作られた籾山艦船模型製作所の作品であり、日本近代海運史にとっても貴重な文化遺産になる」と説明している。